2025.06.06 ニュース

【Vol.04】拡大期に立つ Luvir を問う、容赦なき 150 分。元 Big4 執行役員が Luvir を本気で斬る!

【Vol.04】拡大期に立つ Luvir を問う、容赦なき 150 分。元 Big4 執行役員が Luvir を本気で斬る!

「それ、本当にやりたいこと?」
投資計画に“ワクワク”を取り戻せ!

「この会社で、本当にやりたいことは何だろう?」——そんな根源的な問いが、Luvirの次のステージへの扉を開こうとしている。プロとして期待に応えるだけでなく、アーティストのように“自分たちの衝動”に素直に向き合うこと。そして、社会という大きなマーケットにどう応えていくのか……? このセッションの最終回では、理想だけで終わらせないための「投資計画」がキーワードとなった。数字と覚悟をもって、“本当にやりたいこと”に挑む。Luvirがこれから歩む未来は、その意志の先にある。

「投資計画なき理想」は、もう終わりにしよう

岡本:最後に、投資計画の話をしたいと思います。以前見せてもらったものは、正直ピンと来なかったんです。「人を増やして、売上を伸ばして、コンサルティング事業を拡大します」といった内容で、どこにLuvirらしさがあるのかが全く伝わってこなかった。つまり、ワクワクしなかった。

中川:たしかに僕たちは、まだ理想を語る段階から抜け出せていないのかもしれません。岡本さんのように25年ものコンサル経験を積まれた方と比べると、まだまだ視座や優先順位にギャップがあります。今回のセッションを通して、投資計画の重みを改めて痛感しています。

岡本:僕が強く伝えたいのは、「3年後にこれはちゃんと伝わる」と自分たちで確信できる未来像を描けるかどうかです。つまり、コンセプトや理想だけでは全然足りない。

数字に落とし込まれた「本気の投資計画」が必要です。ピッチ資料のように、「このくらいの投資で、こういう成果を目指します」といった骨太の計画を、少なくとも30ページ以上のボリュームで用意してほしい。それくらい“本気度”を見せる必要があると思っています。まずは、全メンバーの「これをやりたい」「こういう未来をつくりたい」という声を集める。組織人事コンサルの新たな軸でもいいし、全く新しい事業でもいい。アイデアでも妄想でも構わないから、とにかく一度“投資計画”として出してもらいたいんです。

そこから優先順位をつけて、たとえば「この3つを8月から実行する」と決める。逆に、それ以外はやらない覚悟も必要になるでしょう。でも、状況に応じて変えられるよう“隙間は残しておく。そして、時には「断る勇気」を持つことも大切です。

20人いる会社なんだから、何でもできるんですよ。でも「何でもやる」ではなく、「何を本気でやるか」を決めるタイミングが、まさに今だと思います。

問い直される「創業の意味」と
「これからのLuvir」

中川:2019年の創業から丸6年が経ちました。ここまでの道のりを振り返ると、「ようやくコンサルファームとして形になったな」と思う反面、「もっと早く辿り着けたんじゃないか」というもどかしさもあります。そして創業当時を振り返ると、あの時の一つひとつの判断が、いかに重要だったかを今になって痛感しています。

だけど、ごく近い未来には、「Luvirって今、そんなことやってるの!?やっぱり面白い会社だね」と言われていたい。どんな事業をしていても、メンバー一人ひとりが光を浴びている。そんな会社にしていきたいという思いは、今もずっと変わっていません。

岡田:今回のセッションを通して、「自分は何のためにこの会社をやっているのか?」という根本的な問いに向き合う時間をもらいました。こうして真正面から問いかけてもらえる機会はそう多くなく、本当にありがたかったです。もし、もっと早い段階でこの問いに立ち戻れていたら、きっと違う選択肢や可能性が見えていたのかもしれません。

その中でも、皆さんとの対話を通して特に強く感じたことが、「採用に妥協しない」という姿勢の重要性です。やはり、どんなにスキルがあっても、理念に共感できない人とはいずれ価値観のズレが出てしまうこと。そして、「この人と働きたい」「この仲間と未来をつくりたい」と双方が自然に思える関係性こそが、Luvirにふさわしいのだということ。

これからは焦らずていねいに、そんな出会いを大切にしていきたいです。

奥地:私はLuvirに入ってまだ日が浅いのですが、今ここにいるメンバーと、もっと早く出会えていたら良かったと思っています。それくらい、Luvir正式ジョイン前の六甲山での合宿しかり今日のこの時間しかり自分にとって大きなものでした。

岡本さんから投げかけられた容赦ない問いかけによって、自分の内なる炎がメラメラしてきました。「これって意義あるよね」「やりたいよね」で止まっていたことを、「じゃあ、どう人を育てる?」「いつまでに何をやる?」といった具体の行動に踏み出し前に進む勇気を与えてくれました。。 「やりたいことに本気で突き進んでもいいんだ」と、背中を押してもらえた感覚があって、今、すごくワクワクしています。

「理想と現実」をつなぐために、
今こそ“エンジン”をかけていく

中川:これまでのトークセッションからも伝わっているかもしれませんが、今のLuvirは「どんな会社を目指していくのか」という点について、まだ明確な答えを持っているわけではありません。経営陣を含め、全員がその問いに向き合いながら、模索を重ねている段階です。

岡本:それでも最高の仲間が集まって、全力で走ってきたじゃないですか。経営コンサルティングという手段を通じて、懸命にもがいてきたでしょう?

ただ、これまでは“理想を語るだけ”だったことも事実です。若い会社だし、仕方がない部分はあったと思うけれど、もうそういうフェーズは終わり! 理想を現実に落とし込むために投資計画という“エンジン”を積んで、力強く走り出すタイミングが来ています。

数字と行動で、未来をつくる。そういう覚悟を、Luvir全体で持ちましょう。

一同:本日は有意義な時間でした。ありがとうございました!

【終わりに】

岡本さんに、今回のトークセッションの感想や、日ごろ考えていることをコラムという形で語っていただきました

「何でもできる」今だからこそ、
立ち止まって考えたいことがある

今のLuvirは、「やろうと思えば何でもできる」フェーズにあります。安定した売上があり、優秀なメンバーも揃い、新しい挑戦をするためのリソースもある。

それなのに、いざ何かを始めようとすると、「もう少し準備してから」とか「今じゃない」といった声が出てきてしまう。僕はそのたびに、少し残念な気持ちになるのです。

なぜなら、腹を括ってチャレンジをした人だけが、新い価値や次の時代をつくってきた。そのことを、僕は知っているから。

Luvirのメンバーは「クライアントが求めること」には応えられている。これはプロフェッショナルとしての誇るべき姿勢です。でも、「自分たちが本当にやりたいこと」は、それとは少し違う。もっと個人的で、情熱や意味に突き動かされる“アーティスト的な衝動”に近い。そしてもうひとつ大切なのが、「社会が求めていること」。これは個人の感情やクライアントのニーズとは違い、外部環境や時代の流れを見据えなければつかめない。つまり“マーケットの視点”です。

「プロフェッショナル(他者の期待に応える力)」「アーティスト(自分の信念に基づく表現)」「マーケット(時代と社会の声)」――この3つの視点をどう重ね合わせて、Luvirという会社の重心をどこに置くのか。これからのLuvirにとって極めて重要な問いになるでしょう。

さて、「投資」と聞くと、どうしても短期的なリターンを求める印象があります。でも、Luvirのメンバーに目指してもらいたいものは、そんなわかりやすさとは少し違うものです。

人が育ち、想いが受け継がれ、小さな文化が根を張っていく。やがてそれが、世の中の空気を変え、人の生き方すらあたためていく――そんな、時間の中で静かに花ひらく価値こそが、Luvirという場所の本当の意味なのだと信じています。